企業訪問
泣ネヤマプランテイション
     
 春と呼ぶには、まだ肌寒い中、新緑の葉々を揺らす木々や、赤や黄色の鮮やかな花々の数々、そして絶え間なくさえずる小鳥たちや愛くるしい小動物たちの瞳が私達一行を歓迎してくれる。勘違いしないで頂きたい。ここは人里離れた山奥でもなければ、整備の行き届いた最近流行の自然公園の類でもない。 私達がいる所は「花と緑を呼吸する暮らしを提案します。」をモットーに成長を続ける、有限会社ヨネヤマプランテイション(本社横浜市港北区新羽、従業員約200名)の店舗内である。


 3月23日同社を訪問し、代表取締役であられる米山由男社長(以下、米山社長)に、お話を伺い同社の歴史や米山社長のお考えや人となりを御紹介していきたいと思います。
 同社の創業は古く大正初期にまで遡ります。そもそも米山社長の御父上が花の生産をはじめとした園芸を営まれたのがきっかけで、戦後、米作・野菜作り・花苗作りを経て昭和30年代に観葉植物の生産を開始、その後アメリカから帰国した米山社長が跡を継がれ、貸植木のリース・生産卸し・小売りまで事業を拡大、高度成長により周辺地域の開発が進むと,それに併せて造園業も始め、現在ではペット販売までも手がけています。

 同社は、先に紹介した本社の他、平成4年に横浜市都筑区仲町台に園芸&ペット店を、平成8年に横浜市戸塚区、平成9年に横浜市都筑区センター北駅前、そして昨年平成10年4月に杜の都、仙台のベットタウンとして有名な泉区にペット専門店を開店、更に海外に目を向けると、上海での造園設計までも請け負うなど、昨今のガーデニングブーム・ペットブームに乗り着実に成長を遂げてきました。
 しかし、米山社長曰くブームというのは周囲のしかも業界外の人達がそう言っているだけの事とそっけない。確かに日本における花の消費金額は世界でも有数であるが、こと生産量に目を移せば世界一のオランダに大きく遅れたおり、今ある検疫というシステムがなくならないまでも規則が緩和されるだけで、低価格の海外の花々が大量に輸入され、国内生産者は大きなダメージを受ける事が予想される。

 故に米山社長は「今がピークであるという危機感を常に持ち、今自分達が出来る事、やるべき事をしっかり行う必要がある。」又、「植物でも動物でも生きている物を扱い、販売している以上、責任を持って売ります。だから、購入した人も責任を持って育てて欲しい。」と力説します。
 現在、小さくてかわいかったからとか、物珍しくてという安易な理由でペットを購入した人達が結局、世話が出来なくなり他人の迷惑を考えずに簡単に捨てる事が少なくありません。米山社長の一言はそんな人達に対しての忠告にも聞こえます。

 今、ヨネヤマプランテイションでは、そんな人達を憂慮して港北センター北店にて、優良家庭犬普及協会と協力して、ペットの里親制度(様々な理由でペットを飼う事が出来なくなった人達に責任を持って飼う事が出来る人を紹介する制度)や、毎週金曜日と土曜日にペット躾教室を開校し家庭でのペットとのトラブルを未然に防ぐ事に大きな成果を上げています。
 実は、筆者もヨネヤマプランテイションの顧客の1人として、ペットの飼育等の事で何回かお世話になった事がありますが、スタッフ1人1人の知識の深さと親切な対応に驚く事がありました。しかも、1人のスタッフの方が解らない事があると解る人を探し必ず答えを導き出してくれるのです。こんなところも、「売ったら売りっぱなしではいけない。その後のアフターケアーまでもしっかりと行うんだ。お客様の疑問・相談には責任をもって答えなければならない。そうしなければ存在意義がない。」という米山社長のポリシーが1人1人の
スタッフに浸透している事が良く解ります。

 又、米山社長は花を育てる事により季節を感じたり、動物を飼う事によって悲しんだり喜んだりする事を幼稚園や小学校のうちから経験させる事が必要ともおっしゃいます。
 確かに、今の子供達を取り囲む環境では自然に触れる機会が余りにも少なすぎます。せめて、植物や動物といった自然と密接な係わりを持つ物を通じて、体を動かし汗をかきながら自然という物を感じさせてあげる事も情操教育上大切な事ではないでしょうか?

 米山社長の考える今後のヨネヤマプランテイションの展開は、自然と結びつく物で植物や動物に付随する物であれば、異業種との係わりも模索していき、そして、更なる専門知識と責任感のあるスタッフを育てていく事と意欲的に語ってくれました。

 最近では、大好きな釣りもここ10年近く出来ないほどお忙しい社長ですが、将来は丘があって池がある所でゆっくりくらしたいというあくまでも自然を愛し、太陽と土の香りがする素敵な方でした。
 有限会社ヨネヤマプランテイションも来る21世紀に向け、米山社長の下、現代人にとって最も価値ある逸品である自然の恵みや優しさを提供し続けてくれる事と思います。(広報 菊地記)




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