会員ひろば
「ワールドカップ観戦と4年後の憂鬱」
潟iガネ 長根信康
日本および世界中を騒がせたワールドカップが開催国フランスの優勝で終了しました。サッカーファンの私は日本初の出場となった今大会にサポーターとして応援に行かせてもらいました。 私が応援に行ったのは初戦のアルゼンチン戦で、6月11日発の出発予定でしたが、前日の夜に、旅行会社がチケットを確保出来ない旨の謝罪会見をしたので、本当に行けるのかどうか不安な夜を過ごしました。最終的にチケットは成田空港で渡されて一安心でした。
試合会場の周辺ではチケットを持っていない日本人が多数いました。私は日本でどれくらいのさわぎになっていたのか全然わかりませんでしたが、現地のニュースの中で日本関連のものは橋本政権の経済対策と円安、それと今回のチケット問題が必ず最初に報道されていました。
試合内容や結果に関してはここではふれませんが、世界と日本の実力差は、それほど無いように思いました。しかし、その僅かな差が、とてつもなく大きく、それが技術的なものなのか精神的なものなのか、それとも肉体的なものなのか歴史的なものなのかよくわかりませんが、近いようでいてものすごく遠いものに感じました。
試合会場の係員はほとんどの人が地元のボランティアだそうですが、その運営や地元の協力状態を見ていると、2002年に日本で開催するのは現時点ではかなり無理があるように感じました。今回問題になったチケットの配布に関しては対策を練って対処できると思いますが、その他の問題が山積だと思いますので、4つほど問題提起をさせていただきます。
先ず、各国から来るサポーターを始めとする来日者の宿泊施設が問題になると思います。実際私の場合もフランス国内に宿泊したのは試合の前日だけで、他はスペインに宿泊していました。
次に、交通手段の問題です。私はスペインのバルセロナから移動し、試合終了後にバルセロナに戻りました。移動は全てバスでしたが渋滞にあったのは試合会場の駐車場の入り口だけでした。聞くところによると、当日はかなりの交通規制がひかれていたそうです。これを日本にあてはめると、横浜国際競技場に試合を観に行くのに、浜松辺りから東名を利用しているようなもの(実際の距離がもっと長かった)で、渋滞なしでは考えられないのですが、仮に競技場の周辺1kmを通行止めにしたとしても、試合開始時間までに無事にたどりつけるかどうかは甚だ疑問です。チケットはあるが、試合は後半しか観られなかったというような問題が発生すると思います。
そして、3番目にはフーリガン対策です。これがもう警察や自衛隊にお任せするしかありませんが、試合会場周辺だけではなく、駅や宿泊施設、食事施設等どこでもはっせいしうることなので防ぎようが無いと思われます。
最後の問題は、これが一番やっかいです。現在、Jリーグが再開されていますが、W杯期間中のサッカー熱はどこかに消えうせてしまったようで、まるで無関心のように感じます。あれは一時のブームであり、サッカーが文化や生活に馴染んだわけではないようです。このような状態では、先に述べたように、4年後の開催は厳しい状態と思わざるを得ません。長野五輪のこともまだたった半年しかたっていないのにはるか昔のようで、日本人は熱しやすく冷めやすいのではなく、浮かれやすく忘れやすいと感じます。
「W杯決勝を横浜で」と一部ではがんばっているようですが、盛り上がりも今一つのように思います。
次回のW杯は初の2カ国共催です。今までの歴史に多少のしこりのあった日韓関係も改善するのにとても良い機会です。サッカーのことだけでなく、国際的にも意義のある催しだと思うので、もっと国民全体が関心を持つようにして、市民レベルで盛り上げていかないともったいないような気がします。
何はともあれ、4年後の大会の成功を祈りたいですし、フランス国民のように最後に一番大きな幸せをつかみたいと思います。私はサッカーを応援しつづけます。